その他手術
松戸中央眼科での手術の特色
手術は白内障手術、硝子体手術、緑内障手術、ルセンティス硝子体内投与治療、斜視手術、角膜移植、眼瞼下垂手術、眼瞼内反症手術、眼瞼外反症手術、翼状片手術、結膜形成術、涙道再建術、シリコンチューブ挿入手術等を日帰り、入院で行っております。
基本的に申し込みより1カ月以内に施行しておりますが、運転免許などの理由によりお急ぎの方は、希望に添えるよう尽力いたしますのでご相談ください。
- 院内処方が院外処方に比べて劣る点はありませんか?
- 院外処方だと薬剤師がいてきめ細かい指導が受けられるとのご指摘も有りますが、院内処方でもその辺の指導はしっかりやっております。また、院外処方でも薬剤師は1人だけで、常に勤務してる訳ではなく、指導を受けた一般職員が患者サービスをしているので院内でもその点は大きく変わりません。
特に眼科はそうです。今回の聞き取り調査でもその辺の内情はよく知っている病院関係者の患者さまから、院外処方への反対が強かったです。
角膜移植
国内および米国アイバンクと提携しており、予定手術として行っておりますので、患者さまのご都合に合わせる事が可能です。術者は都内大学助教授職にあり、他大学教授、助教授への指導も行ってる経験豊富なベテラン医師です。角膜移植には全層移植(PKP)、深層移植(DALK)、内皮移植(DSAEK)、表層移植、輪部移植等があります。それぞれの特徴について説明します。
角膜は血管がないため人体で最も拒絶反応が起きにくい組織です。ステロイドを移植後数年使用しますが途中で止めることも可能です。
1.全層移植
角膜の全ての層(上皮層、実質層、内皮層)を入れ替えます。患部を切除し、同サイズの提供角膜を縫合します。
一糸にて縫合し、最後に糸を調節し乱視を減らします。適応疾患は全ての角膜混濁疾患です。
2.内皮移植
角膜の内皮のみを移植します。角膜は切除せず内皮だけ切除し、移植角膜のみ角膜の裏側から空気で押さえて貼り付けます。これにより全層移植のように、縫合しないので角膜乱視が発生しません。良好な視力が期待できます。
アメリカでは角膜移植の半数以上がこの内皮移植となりました。
3.移植角膜について
国内のアイバンク、またはアメリカのアイバンクより提供される角膜を使用しておりますが、国内のアイバンクより提供される角膜は、待機患者さまが多いために提供されるまでに時間がかかりますし、いつ順番が回ってくるか予定がたちません。アメリカから提供される角膜は、アメリカ全土のアイバンクより供給されるため提供数が多く、手術日に合わせて提供してもらうことが可能です。そのため手術日の予定が立てやすく、患者さまの利便性が高いといえます。手術の成績や予後は同等です。当院では患者さまのご都合を考え、アメリカアイバンクの提供膜を使用しています。費用は為替や角膜のランクによっても変動しますのでその都度ご相談ください。
ICL近視矯正手術
当院で新しい近視および乱視矯正手術を行っております。ICLとは虹彩と水晶体の間にソフトコンタクトレンズのような柔らかいレンズを挿入し近視を矯正する手術です。
ICLはレーシックが受けられない、10D以上の強度近視の方や角膜の薄い方でも手術が可能です。
レーシック手術やRK手術では角膜を削るために角膜が台形となり重症のドライアイとなりレーシック難民等とも呼ばれてますがICLでは角膜を切除することがないのでこのような合併症はありません。
また、私は白内障手術を数多く行っておりますが、最近、昔RKやレーシック手術を受けられた患者さまの白内障手術を行うことが多くなりました。現代の白内障手術では近視、乱視および遠視を矯正することが可能なのですが、この際の眼内レンズ設定において重要な角膜曲率半径がレーシック手術後では均一でなく屈折値が目標よりかなりずれます。人工レンズの入れ替え手術も数多く経験しました。この点ICLでは角膜を削らないので白内障手術後の屈折値が目標よりずれることはありません。
早ければ1か月前後で手術が可能ですが、度数によっては数か月お持ちいただく場合があります。手術後、まれに追加治療が必要になることもあります。軽度のハローやグレアや光の輪が見えることがありますが、だんだんと気にならなくなります。ICLでの感染症は約6,000件に1件と言われごく稀ですが、術前後の注意事項はしっかり守ってください。
ICL近視矯正手術は自由診療となりますので、手術代金や検査等に係る費用はすべて自費となります。
手術費用:両眼54~60万円(税込)
術後1ヶ月間の検査代・診療代・薬代も含みます。
お問い合わせ:047-394-6666
涙道内視鏡手術
涙道閉塞(へいそく)・狭窄(きょうさく)とは
涙道閉塞(へいそく)は涙の排出路が詰まる病気です。涙は上下涙点より取りこまれ、涙小管、涙嚢、鼻涙管、鼻腔(びくう)と流れます。この排出路のどの部分が閉塞(へいそく)または狭窄(きょうさく)しても流涙の原因となります。
治療目薬では治りません。閉塞(へいそく)部を物理的に開通させます。
方法としてはブジーと涙道内視鏡手術とがあります。ブジーは針金のような細い金属棒を涙点、涙小管、涙嚢、鼻涙道と挿入するのですが盲目的に非直視下に行うため化道(本来の通り道でない通路)を作ったりし、化道は再閉塞(へいそく)しやすく結果に満足できるものではありませんでした。また、痛みを指標として行う部分もあり、患者さまには不評でした。
その点、涙道内視鏡手術は、滑車下神経ブロック後に行うので痛みはなく、また、涙道を直接観察しながら閉塞(へいそく)部を開通するので、化道をつくる危険性のない術式です。その後、開通した涙道に再閉塞(へいそく)しないよう鼻涙管チューブを挿入し3、4カ月間留置します。治療時間は5分から20分です。
外眼部手術および斜視手術
斜視手術
内斜視、外斜視、上下斜視の斜視手術を行ってます。手術時間は大体一筋で30分、二筋で45分です。軽度の斜視にはボトックス注射治療を行っております。
眼瞼下垂手術
デザインに気をつけ行ってますが、軽症から重症まで行っておりますが、かなり重症の下垂でも対応しております。手術時間は15分~30分です。また、睫毛乱生法をおこなっております。
内反症・外反症手術
内反症および外反症の手術を行っております。また、顔面神経麻痺後の兎目等に手術をおこなっております。
結膜弛緩(しかん)症
凝固による無縫合手術を行っております。手術時間は5分くらいです。
- 眼瞼下垂手術について教えてください。
- 私は、眼瞼下垂手術は、軽度または重度の、眼瞼挙筋機能の評価に基づき術式を変えて行っております。
術式としては
- 皮膚を切除後、縫合および腱膜の瞼板への縫着
- ミュラー筋前転法
また、形成外科の技術も使い、美しい目になるよう心がけております。
- 眼瞼下垂はなぜ起こりますか?また、どのような症状がありますか?
- 先天性もありますが、ほとんどは後天性です。
原因としては、老化現象・コンタクトレンズ装用・眼科手術後などがあります。
いずれにせよ、ミュラー筋・挙筋腱膜の瞼板との結合が、ゆるくなることが原因です。
よって手術では、この部分を縫着および短縮します。
また、症状としては視力不良・肩凝り・頸(けい)の痛み・頭痛等いろいろですが、やはり下垂があるため、無理な姿勢や、まぶたをあげるため無理な力が入ることが原因と考えられます。
よって手術によって場合によっては多少兎眼になっても、眼瞼上昇させる方が患者さまには喜ばれるのがほとんどです。
前眼部手術
翼状片手術、眼瞼下垂手術、内反症手術、外反症手術、結膜形成術など行っております。
- 翼状片手術について教えてください。
- 私は翼状片切除・欠損部位にケース・バイ・ケースではありますが、マイトマイシンCを塗布し、洗浄後、結膜弁移植を行っております。
インターネットなどを見ますと再発率5~15%と出ていますが、私はこのやり方でここ2年間再発は経験しておりません。
小児眼科(斜視、弱視治療)および視能訓練
当院では小児の斜視、弱視に対して視能訓練を初めとする治療を行っております。
視能訓練は斜視で10歳、弱視でできれば6歳ですが8歳位まで効果があります。斜視は他にプリズムレンズ眼鏡、斜視手術、ボトックス注入治療等ありますのでご相談ください。